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2023/02/10
3月のおすすめ「父の日」
今年もサン・ジュゼッペの日が巡ってきます。この日、3月19日はイタリアでの父の日。
養父としてイエス・キリストを慈しみ、神への信仰と忠実さを象徴する聖ヨセフと、
”お父さん”を称える日です。3月は、この時期に好んで食べられるものをご案内します。
通年食べられていますが、この時期はパン粉を使ったパスタは、ヨセフが大工であった
とされることに因み、パン粉をおがくずに見立てています。揚げたシュー菓子は各地に
ヴァリエーションがみられます。セモリナ粉でいろいろな細工をした形も様々なパンは
祭壇のように並びます。宗教的意味合いの深い日ですが謂れは多々あり、中世のころ
大旱魃で困り果てサンジュゼッペに祈ったら雨が降ったことを祝したとか、3月19日は
冬の終わりの日と定められていたなど、自然への畏敬の念も融合しているようです。
「Cacocciuli ca tappa il'ovu」
アーティチョークの詰め物 パレルモ風 ¥1,500(¥1,650)
イタリアですと年始から春先にかけてそら豆やグリーンピースと共にアーティチョークも
最盛期です。中身をくり抜いたアーティチョークにペコリーノチーズを混ぜたパン粉を詰め
溶き卵を浸して焼き付けたものを、トマトソースで煮ます。
「Cucciddatu scaniatu di Scicli」
シクリ風ソーセージとチーズのパン ¥900(¥990)
シチリアのシクリの伝統的なドーナツ型をした、この時期にだけ作られるお祭り用のパン。
セモリナ粉を練って一次発酵させてからガス抜きした生地にラードとパウダー状のチーズを
練りこんでリング状に成型し、数か所にサルシッチャミートを丸めて詰めます。
「Sfince o Zeppole di San Giuseppe」
サンジュゼッペのシュー菓子 各種¥1,000(¥1,100)
どちらも揚げたシューのデザートですが、スフィンチェはパレルモ風、ゼッポレはナポリ風。
スフィンチェはラードを使った生地を揚げてリコッタクリームを乗せたもの。
ゼッポレはバターを使った生地で、カスタードクリームを合わせたものです。
パレルモでスフィンチェを食べるのは、かつてヨセフと妻マリアと幼子イエスがナザレに
逃れてきたときに生活のため揚げ菓子を売っていたことに因んで、などどもいわれています。
*3/1(水)よりご用意します
*( )は消費税10%を含む価格表示です